前回書くと言っていた入院時の無報酬案件についての記事です。
とにかく、非常に悪い意味で無報酬の部分が際立った方(?)だったんで、5年ほど経った事案ですがよく覚えています。
まず、この方についての情報を書き出します。
・事務所としては契約してないし保険者に届けも出してない。(ここポイントです)
・予防で私が担当していた人の息子さんで、仕事ができる年齢だが仕事していない。
・精神障害あり。
・私が予防で担当していたお母さんは入院中。(在宅は不可能なので、特養入所か転院を余儀なくされている)
・兄弟はいるが、関わりが薄い。
・散財傾向あり。(結構後々ニュースになった悪徳商法の商品を買っている。包括からも注意するように言われていたが、注意するったって難しいんですけど。この時点でグレーなので。言って聞くようなら困難事例なんてない)
・お母さんの財産管理をしており、年金の使い込み等の経済虐待が疑われたが、お母さん自体が「息子に全部任せており、息子の言うとおりにしたい」、と言われていた。そして、本人は自分のためにはお金(お母さんの年金)は使うが介護費用はできるだけ払いたくないので、サービス利用は手すりレンタルのみ許可していた。
お母さんの方の施設入所がポシャって(腸閉塞がひどくなり特養入所は白紙にしてくださいとか直前になって言ってきやがったんですよ。入所のためにSS利用まですることになっていたのに)隣市の病院に転院となったお母さんの方でも右往左往している最中のことです。
突如、包括支援センターより電話が。
包「モリタ(母)さんの息子さんのことなんですが・・・。ご近所から施設入所をさせてほしいと相談が入ったんですが」
C「はあ。」
包「どうも、2Fに籠もって食事も余り取れず、今日は1Fに一人で降りてくることができなかったので、近所の人がおろしてくれたらしいです。」
ちなみにここはいろんな意味で後々問題が出てくるところだと思っていたので、お母さんのころから包括さんに報告はしていました。
包「で、息子さんのこともよく知っておられるケアマネさんに一度近所の人と私と一緒に訪問してほしいんですが。」
「よく」?かどうかは知りませんが、報告に対して、あまりアウトリーチされない包括さんよりは知っているかもしれません。
この時点では、施設って一口に行ってもご近所さんの知識は大抵おおざっぱなものなのでよくわかりません。
とりあえず了解しました。
~~~包括、近所の人、私で訪問
ADLとしては原因がわかりませんが、落ちてます。ただ、食事さえできれば歩行はできています。トイレもなんとか行けそう。
廊下には大量のAMAZ×Nの箱。
食べ物は近所の人が持ってきてくれたレトルトなど。
精神科の受診が途絶えており、包括さんがPSWさんに連絡し日程を段取られました。
おそらく、精神疾患の悪化だと思われ、入院になるだろうとのこと。
自宅に戻られるのは無理、施設を考えてくれ、と近所の方。(近所の方なんだけど、あたり一体親族さんで、親戚の方と判明)
帰ってこられても面倒みれないよ・・・ということですね。
特養やGH、サ高住などのことについて一連の情報を提供はしておきました。(つまり現況では措置以外には施設入所はできないということですねえ。もちろん措置はしてもらえませんでした)
とにもかくにも施設であろうが在宅であろうがサービスを受けるのであれば介護認定が必要ですが、この年に65歳になられたばかりなので、認定も無い状態。
とにかく、現況では体調が安定していないので介護申請するのであれば入院後に見送られることになりました。
たしか、秋口くらいのことだったと思います。
つづく